シチュエーション:鈴、小毬、葉留佳の3人で恭介の部屋を訪れたけど、どうやら恭介は留守のようです。
「なんだ、きょーすけはいないのか」
「どこいっちゃったんだろうね?」
「まーいいじゃんいいじゃん、中に入って待ちましょー」
「せっかく恭介くんもいないことだし……」
「はるちん探検部隊けっせーだーっ」
「なんだそれ?」
「はるちん探検部隊とは、知的好奇心を満たすために真理を探求する部隊のことであるっ!」
「ふえぇ、しんり? たんきゅー?」
「具体的に言うと『やっぱり男子のベッドの下にはエロ本があるのか!?』これでどうだーっ!」
「「おおおおーっ!!」」
「気になるじゃん、こーゆーの」
「たしかに気になるな…」
「きょ、恭介さんに限ってそんなのないと思うけど……きになる」
「でしょでしょ」
「ふふふ…我々の心がひとつになったところで……」
「秘密の花園、ご拝見ーっ」
「…………」
「…………」
「…………」
「ジャンプばっかりだな」
「ちょこっとマガジンもあるよー」
「……」
「どうしたの、はるちゃん?」
「ちぇーちぇーちぇー、おもしろくないの」
(チリン)
「ちょっと鈴ちゃんは何ホッとした顔してんのさー」
「……きょーすけは馬鹿だが、そんなもの持ってないと信じてた」
「あっ、あれでも…尊敬できるお兄ちゃんだ」
「うわーうわーうわー鈴ちゃん顔赤いぞーっ」
「う、うっさいっ!」
「りんちゃんはね、みんながいないときはよく恭介さんの自慢してるんだよー」
「うわうわうわぁーっ! や、やめろこまりちゃんっ」
「この前なんてね、あたしは将来きょーすけのお嫁さん――フグッふぐぐ~」
「ふっ、ふかーーーっ!!」
「あははははは鈴ちゃん真っ赤っ赤~」
「うっさいうっさいうっさーーーいっ!!」
「――ハァ、恭介くん戻って来ないし…いったん帰ろっか」
「うみゅ、そうだな」
「…あ、待って」
「どーした、こまりちゃん?」
「ノートパソコンの電源が入りっぱなしだよ~。止めてあげようよ」
「電源これか?」
「鈴ちゃんいきなり電源切っちゃダメですヨ」
「じゃあどうすればいいんだ?」
「まずノートパソコンを開いて……………………」
「うわっ!?」
「ほわぁっ!?」
「ひゃあっ!?」
「……」
「……」
「……」
「こ、これは女の子の絵…?」
「む…無駄にパンツ見えちゃってますネ…」
「………………」
「り、りんちゃんの目がこ、コワイ…っ」
「は、はやく終了させちゃいましょーうんうんそれがいいそれがいい」
「ほわっ!? はるちゃんそれ、マイピクチャっ!」
「あ……………………。」
ビクッ!?!?
ビクッ!?!?
ビクッ!?!?
「……」
「……」
「……」
「フゥ。まさか居残りさせられるとは思わなかったな。ん? なんだおまえら、来てたの…………………………………………………………」
「…………」
「…………」
「…………」
「鈴、それは…」
「あたしに寄るな」
「……」
「いや、あのな…」
「あたしを見るな」
「……」
「お、オレだってたまには…」
「ドっっっっっっっっ変態」
「ぎゃああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁーーーっ!!」
「うわあああああん、恭介さんはとてつもないへんたいさんだよーっ」
「やはは…フツーのだったらフォローも出来たかもしれないけど…うわぁ」
「こんなのの妹だなんてぜっっっっっっっったいイヤじゃーーーっ! うわあああんっ」
「ま、待ってくれぇぇぇーーーっ! いや、だから…ちが……ま、待ってくれぇぇぇぇーーーっ!」
人のパソコンは見ちゃダメだよ、という訓戒を含んだSSということでw