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SSブログ TJ-Novelists

アニメやマンガ、ゲームから妄想したSS(ショートストーリー)を書き綴るブログです。

Traffic Jam Products

193. 幼女、シャワーで焦る【幼女戦記】

ギャグ ロリ 幼女戦記 百合

※キャラも文も崩壊気味ですが何卒ご了承くださいmm

 

***

 

「この国には労働基準法も三六協定も児童福祉法もないのか……」

深夜の帝国軍参謀本部外局。

ターニャ・デグレチャフ少佐は報告用の書類を書き上げると、愚痴りながらその小さな体をデスクから起こした。

すっかりと肩も体も凝ってしまっている。

こんなにも凝りやすいのは、まだ筋肉も未発達な体ゆえか。

シャワーに入って肩を回せばすぐに回復するのもまたこの体ゆえか。

皮肉だ、と思いつつターニャは司令部に設置されているシャワールームへと向かった。

 

***

 

同・シャワールーム

 

シャワールームと言っても、現代日本のような設備があるわけではない。

コンクリート剥き出しである床と壁。

その壁に、つけてやったと言わんばかりに無造作にシャワーがついている。

シャワーとシャワーの間には簡単な衝立はあるが、体を隠すという目的よりは横に飛沫が散らない程度に緩和する簡素なものだ。

もちろん衝立だけでカーテンもないので横に人がいてもほとんど丸見えだ。

あってもなくても変わらんぞ。

どうなっているのだ、ここのプライバシー管理は。

そうは言っても参謀本部に女性将校はほとんどいない。

よって女性用シャワールームはいつもターニャしかいないのが実情だ。

「たまには湯船につかりたいものだな」

かつてはカラスの行水程度だったが、なければないで求めてしまうものだ。

「ふぅ……」

熱いシャワーの水滴ががターニャの幼い体にあたり弾ける。

それにしても……。

自分の柔らかい体を見やる。

生前とでもいえばよいのだろうか。少なからずとも女性の体は気になったものだ。

自分の胸を手で撫でるが、全くの大平原が広がっている。

男と変わらないといった印象しか持たない。

それはそれでよいのだが、やはり気になることはある。

「なぜセレブリャコーフ少尉はあんなにも大きいのだ…?」

胸のサイズには興味はない。

だがこうも差があると気になるものだ。

成長したとしてああも大きくなるものだろうか。

遺伝要因と食べ物だろうか。

この戦時下で食べ物の差もないとは思うが……。

ならば何らかのマッサージでもしているのだろうか。

自分の胸を揉んでみるが、そもそも揉めるほど胸がない。

「ふむ……」

胸を張ると寄せる肉もなくどうにもならないので、しゃがんだ姿勢になってみた。

――もみもみもみもみ

――ぐりんぐりんぷにぷにぷに

「ほう、こんな感じか?」

――もみゅっ、もみゅっ、もみゅっ

揉みしだく、といった揉み方をしてみた。

「……ん……」

自分の体とはいえイケナイ気分にもなってくるな、これは。

 

――ガチャリ。

 

突然のノックとともにシャワールームの扉が開いた。

「セレブリャコーフ少尉入室いたします! デグレチャフ少佐もご休憩で――――…………」

タオルを巻いたヴィクトリーヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ少尉と目が合った。

そういえばまだセレブリャコーフ少尉が残っていたのだったな。

なぜかその少尉はこちらを見たまま固まっている。

「……」

「……」

「……」

「……」

ん?

……何かおかしい。

雰囲気がおかしい。

セレブリャコーフ少尉は瞬き一つせずこちらを見ている。

その顔がなんか赤くなっている気がしなくもない。

……いや。

待て。

待て待て待て。客観的に状況整理だ。

 

私が。

裸で。

しゃがみ込んで。

胸をもんで。

声を漏らしている。

 

……………………。

…………そんな様子を見たら人はどう思うだろうか。

…………まさか。

ま……。

まずいっ!!

大いに!!

大いにマズイッッ!!

「セっ、セレ――」

声をかけようとした時だった。

 

セレブリャコーフ少尉の顔がプシューっと音を立てたかのように真っ赤に染まった!!

 

「わわわわわわわたし、じゃなかった、しょしょしょ小官は、そのっ、んなっ、なっ、何も見てませんっ全然見てませんからっっっ!!!」

やはり絶賛勘違いしているではないかぁぁぁぁっ!!

「見てないです見てないですホント見てないですぅぅぅーーーっ!!」

顔を手で覆って入口へ駆けだそうとする少尉!

「ああああああっ、ま、待てっ!! とっ、止まれ!!」

「へっ!? あっ、あの、えとえとえとえとっ!!」

待てで止まってくれた少尉だが、真っ赤になった顔をそらしながら手をバッタバタさせて大混乱中だ!

「あのっ、そっ、そういうことはですね!」

目まぐるしく目が泳いでいるっ!!

「しょ、少佐も思春期に入るころですし、べっ、べっ、別におかしなことじゃなくてっ」

早くこの誤解を解かねばっっっ!!!

「少尉、きい――」

「そういうことは至って普通でありますぅぅ!!」

顔を真っ赤にしながら目を全力で閉じた謎の敬礼だ!!

「だから少尉っ、き、聞いてくれっ!」

「あのっ、けれどっ、できれば、おっ、お部屋でなさったほうが良いかとっっ!!」

私まで顔が熱くなるようなことをいうなぁぁぁっっっ!!

「ああああっ、傾注ッッッ!!」

「ッ……は、はいっ!」

さすが将校か。平時の号令でぴたりと止まった。

落ち着け。

落ち着け私。

状況をありのまま話すのだ。それですべて解決だ。

 

「貴官の胸を思い出して、ついな」

 

「……」

「……」

「……」

「……え?」

 

……ありのまま話したのだ。

……ただ、そのありのままがイケナイ発言にしか聞こえなかっただけだ。

 

「ふぅぅぅええええええええぇぇぇぇぇーーーっっっ!?」

全身桜色で湯気をあげて少尉が飛び上がった!!

あああああっ!! 自分の迂闊な口を打ち抜きたいっっっ!!

「わわわわわ、私のことを、その、そのその、おっ、想いながらだったのですかっっっ!?」

「だあああああああぁぁぁぁぁぁーーーっ!!!!」

頭を抱えて悶絶するほかない!!

「しょっ、少佐は、そのっ、そ、そちらのご趣味がっっっ!?」

「ご、誤解なのだっ!! 私はっ!」

少尉の目を見て真っすぐに言い放った。

「貴官の胸が気になったのだっ!!」

「やっぱりそうじゃないですかぁぁぁーーーっ!!」

泥沼ぁぁぁぁーーーっ!!

「わ、わたしのその、お、お胸が、す、好きなのでありますかっ!?」

ササッと両腕で胸を隠す少尉!

「そうではなくてだなっ!!」

「わわわわわたし、男の人とも手をつないだこともなくて、そ、それが、その、ふえっ、ふえええええええぇぇぇぇーーーっ!?」

全く聞く耳をもってくれない!!

顔を真っ赤にしながらイヤイヤするばかりだっ!!

「わっ、わっ、私たち女性同士といいますかそのえとあのっ!!」

「だから誤解――」

「しょっ、少佐がおっしゃるならっ!! ちょっとがんばろうかなって><」

「何を!?」

既にセレブリャコーフ少尉の頭の中では百合が咲き乱れる展開が広がっているようだ!!

「うううう、けどっけどっ、やっぱりそういうのっ――」

少尉が両手で真っ赤になった顔を覆った。

「まだ早いですぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーっ!!」

 

――ズダダダダダダダダダダダダダーーーッ!!

 

そう叫ぶと少尉は入口に踵を返すと駆け出した!!

「まて、少尉、まってくれ!! 頼むから……待ってくれ…………」

言葉虚しく、全力で駆け出して行ってしまった。

 

「というか少尉……タオル一枚だぞ……」

静まり返ったシャワールームにつぶやいた一言がしみこんでいった。

 

***

 

今回のオチというか後日談。

翌日の参謀本部。

「あはは、サイズのお話だったのですね。私てっきり……」

なんとかセレブリャコーフ少尉の誤解を解くことに成功した。

はぁぁぁ……。

一時はどうなることかと思ったが。

ちなみにセレブリャコーフ少尉がタオル一枚で廊下を走り回った件だが、深夜だったおかげでレルゲン中佐のみが目撃、卒倒した以外の被害はない。

お嫁にいけない、と泣きわめく少尉を慰めるのも大変だったが。

「失礼ですが、発言よろしいでしょうか!!」

珍しいことに大隊中隊長であるマテウス・ヨハン・ヴァイス中尉が話しかけてきた。

「許可する」

「ハッ!」

生真面目な顔が余計に使命感を帯びた表情へと変わる。

「気にする必要はございません!! 胸などただの飾りかと! 少佐にはそれがわから――グホォッ!?」

とりあえず全力でぶん殴っておいた。

 

 

 

192.ターニャにサンタコスさせてハグしてみよう【幼女戦記】

幼女戦記 ギャグ ロリ 百合

【SS】ターニャにサンタコスさせてハグしてみよう【幼女戦記】

 

ターニャ・デグレチャフ少尉。

 生きて取得は難しいとされる名誉ある銀翼突撃章を生きながらにして授与された数少ない将校。

若干『九歳』にして――この注意書きを入れなければならないところがターニャの異常さと、この世界の狂った様子を如実に物語っているだろう。

 

>>>統一暦一九二〇年十二月二十四日<<<

 

幼女を戦場に送り込むこの狂った世界にも、どうやら某有名な生誕祭というものがあるようだ。

「……広報部め……」

特殊任務前に一時的に自室へ戻ったターニャだったが、部屋に戻ったと同時に心に秘めていた恨み言があふれ出した。

敵である共和国軍が「ラインの悪魔」と恐れている彼女の今の形相を見たら、百戦錬磨の大隊でさえ即時撤退を決め込むであろう。

「何が! 何が士気向上のためのプロパガンダだ!」

拳を叩き込む枕からポフポフと鈍い音が発せられる。

こんなにも怒っているのは無論、先ほど伝えられた軍令に対してだ。

曰く、ターニャは「一部」の兵士に絶大なる人気があるという。

曰く、ターニャとツーマンセルのセレブリャコーフ伍長は癒し系女性兵士としてノーマルな兵士に人気があるという。

曰く、二人の存在は前線の兵士たちの士気向上に大きく貢献しているという。

曰く、クリスマスプレゼントとして二人の愛くるしいプロマイドを前線に配給・配備すれば酒や煙草以上に前線の兵士の活力になる。

「ふざけるのも大概にしろ! くそっ」

枕を殴り疲れ、柔らかなそれに苦虫をダース単位で嚙みつぶしたように引きつった顔をうずめた。

怒りを通り越して頭痛さえしてくる。

最前線においての酒や煙草といった嗜好品の大切さは理解しているつもりだ。

それらを楽しめなくなった前線はもはや崩壊は目前であろう。

「だからといってなぜ私がこんな目に遭わねばならんのだっ!」

だが軍令は軍令であり、ターニャもそれをわきまえた兵士だ。

鉛を括りつけたような重い体をやっとの思いで起こし、撮影所へと向かうしかないのであった。

 

***

 

ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ伍長は既にサンタ服への着替えを済ませていた。

「ど、どうでしょうか……? 帽子はもうちょっと後ろにずらして……こんな感じでしょうか?」

「わぁぁっ! とてもとてもお似合いですよ!」

着替えを手伝ってくれた女性訓練兵から「素敵なサンタさんですわ」や「意外とスタイルがよろしいのですね!」といった黄色い声があふれていた。

ブーツの先を床にトントン。足先までサイズがぴったりだ。

準備は整い、鏡の前でもうひとチェック。

うんっ、可愛い格好♪

思わず笑顔が零れてしまう。

今までオシャレをする暇すらなかった。

乙女として失格だと思っていた矢先にこの仕事だ。

気合も入るというものである。

「準備よし、っと。――デグレチャフ少尉は……?」

「あ、えーと……」

言葉を濁した女性訓練兵の目線の先のドア。

その奥から、

『ななななんだこれはぁぁぁぁ……ぁぁ……』

驚きと絶望と諦めの全てを詰め込んだ、今まで聞いたこともない声がドア越しに響いてきていた。

……ああ、なんというか……お可哀そうに、少尉……けどちょっと見たい……。

哀れみ半分、好奇心半分でしばらく待っていると、観念したかのようにドアがゆっくりと開いた。

出てきたデグレチャフ少尉に目を向けたセレブリャコーフ伍長は。

「ぇ」

言葉を失っていた。

そこから現れたのは――天使――だった。

大き目サイズの赤のサンタ帽をちょこんと頭に乗せ、

ふわふわのファーがついた赤のショールを肩にかけ、

膨らんだサンタスカート、そこから伸びる白のタイツ。

なにより

「~~~~~っ! ~~~~~っっ!!」

いつもは陶器のような白い頬を桜色に染め、うつむき、涙目で、恥ずかしさに必死に耐えるデグレチャフ少尉は……

「……殺人的……」

 思わず口をついて出た、まさにその一言に限る。

――あぁあぁ、抱き着きたいっ! 頬ずりしたいっ!

その衝動をこらえられないほどの萌死級の可愛さだ。

 「デグレチャフ少尉ーっ! とてもお可愛……」

走って近寄ろうとしたときだ。

今まで羞恥に打ち震えていたデグレチャフ少尉がピタリと止まった。

「…………」

「少…尉…?」

ゆっくりと顔を上げる少尉だが、すでに恥ずかしがっている様子は消え失せていた。

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「……何か言いかけたな、セレブリャコーフ伍長」

デグレチャフ少尉の瞳孔が散瞳する。

「ひィッ!?」

「良い根性をしている。さすが私が鍛えただけある。言ってみたまえ」

心臓をわしづかみにされたような感覚が走り抜ける。

「どうした? 発言を許可する」

「ひぃぃっ! ななな、なんでもございませんっっ!!」

 殺意という無形の概念に幼女という形を与えたのならば、まさに今目の前にいるデグレチャフ少尉となるであろう。

仮に「可愛いですね♪」と口を滑らせようものなら侮辱罪でこの場で処刑、それを確かな現実となりうるものとして受け入れられるだけの殺意を放っていた。

 

 ***

 

「はい、もう一枚いきますよ~」

「う、うむ……!」

それぞれ個別での撮影が進んでいた。

「あ、あの、デ、デグレチャフ少尉」

撮影班である女性訓練兵が恐る恐る腫物に触れるかのようにか細い声をかけた。

「無駄口を叩かず早く撮り終わってくれないか」

「ですがその……いかほどかポーズをつけていただかなければプロマイドとして成立しないかと愚考する次第でして……」

「む、むぅ」

セレブリャコーフ伍長の撮影は順調に進んだのだが、問題はデグレチャフ少尉だった。

とにかく固い。

本人は恥ずかしながらも軍務とのことで、それをこなそうと頑張っている。

だがどれも証明写真を撮るような硬さなのだ。

まだダビデの石像のほうが生き生きとしている。

現状撮影できたパターンは直立と仁王立ちのみ。

固さ和らげようとウサギさんのぬいぐるみを持ってもらったが、どう見たってぬいぐるみにヘッドロックをかけている石像にしか見えない残念なものとなった。

撮影班も苦笑いの困り顔だ。

 「セレブリャコーフ伍長、ご相談が」

「はい?」

撮影の様子を見ていると、撮影班に手招きで呼ばれた。

 「および立てして申し訳ございません。あの、少尉ですが固すぎでして……」

「そのようですね……」

「そこでなのですが、伍長がご一緒に写ってもらってもよいでしょうか? そのほうが絵的にも、少尉的にもよろしいかと」

「え? えっ!? しょ、小官がでありますか!?」

……一歩間違えただけで地雷、しかも対戦車用地雷を踏み抜きそうだった。

とはいえ…と、少尉を見やると、ウサギさんのぬいぐるみを羽交い絞め(本人はおそらくハグのつもり)をしながら、いつも以上に固い表情でこちらを待っていた。

「わかりました。お任せください」

 

***

 

「――では、デグレチャフ少尉が前、セレブリャコーフ伍長が後ろに立ち、少尉に後ろから手を回す形でお願いします」

「は、はい!」

私の前に、ちょこんとデグレチャフ少尉が立っている。

「一人で問題なかった」と怒る少尉をなんとか説得したが、その顔はまだ少し膨れている。

「デグレチャフ少尉、失礼いたします!」

「…許可する」

私としては少尉を如何に噴火させないかの一点。それはもうドキドキだ。

「し、失礼いたします……」

 憤然と腕組をしている少尉に後ろから腕をそっと回していく。

そして。

 

――ふにっ

 

あの! あの鬼のような少尉を!!

後ろからキュウっとハグしてしまった!

 

……やっ。

やわらか~~~いっ!

それに少尉

いい匂い~~~~っ!

ふわふわの抱き心地にほんのりとミルクのような香り。

こっ、これは、

ハマってしまいそうーーーっ!

 

と、いけないいけない。

「デ、デグレチャフ少尉、少しの間だけ我慢をお願いいたします」

「……ぁぅ……」

「……? あの、デグレチャフ少尉?」

「……!!」

突然少尉がビクリと反応したかと思うと、ブンブンと頭を振った。

そうしたかと思うと、今まで小さくふわふわだった体が急に硬くなった。

「なんたる屈辱か! とっとと終わらせるぞ伍長!」

「は、はいっ」

「……」

なぜかソワソワしているような少尉。

「……」

もう一度、少尉を抱いている腕にぎゅうぅと力を入れてみた。

「……ん……っ」

あ、すんごく柔らかくなった。

顔に目を向けると、恥ずかし気、けどどこか気持ちよさげなまどろんだ表情。

耳まで桜色のオプション付き。

いつもは鬼か悪魔かと例えられる少尉が、まるで私の腕に翻弄される子猫のよう。

腕の力を緩めてみた。

「……!!」

ハッとしたかのように動き出した。

「ご、伍長、あ、暑苦しいぞ!」

「申し訳ございませんっ」

「……」

「……」

「……」

「……」

――ふにふに。

「……んっ…んっ……」

あ、蕩けそうな顔。

この辺に力を入れると気持ちいいのかな?

「……っぁ……」

あ、ここがいいんだ。

声が漏れているのにも気づいてなさそうだ。

もう体重は私にあずけてる感じ。

……。

抱く腕を緩めてみた。

「…………………………!!」

あ、動き出した。

「人にくっつかれるのは何とも不快だな!! 早く終わらせて欲しいものだな、伍長!」

「はい、おっしゃる通りかと」

「……」

なんというか……。

「……」

なんとなくだけど。

「……」

「……」

「……」

「……」

すんごく何かを待っているように見えるのは私だけ?

じゃあ……。

――ぎゅぅぅ~っ

「……ぁぅぅぅ……」

――ふにふにふにふに

「……んっ…はぅ…ぅぁ…ん……」

私の抱き着く力加減に合わせて少尉が気持ちよさそうに頬をほてらせている。

これは病みつきになってしまいそうっ!

ふにふにふにふに。

ちなみに撮影班は――

 

「んまぁあぁぁ!! 最ッッッ高!! いいわその表情っ!! ああたまらないっ!! ああスゴイ!! そうそう、その顔、それ!! んまぁぁぁぁ!!」

 

あの人たちスゴイ奇声を発しながらシャッターを切りまくっているけれど、大丈夫かしらふにふにふにふに。

 

こうして撮影班、デグレチャフ少尉ともに息も絶え絶えで撮影が終了したのだった。

 

***

 

で、今回のオチというか後日談。

「一個中隊で大隊を撃破!? プロマイドを要求!? 何!? 別前線でも大隊を撃破でプロマイドを要求だと!? どうなっているんだ!!」

ルーデンドルフは頭を抱えていた。

酒もいらない、煙草もいらない、だがデグレチャフ少尉とセレブリャコーフ伍長のプロマイドが欲しいという要求が後を絶たない。

渡さなければ、いや、流通が滞ったら内部崩壊を起こすこと必至だ。

「……兵站を……」

遠い遠い前線の空に向け、

「考え直さなければな……」

そうつぶやくのだった……。