SSブログ TJ-Novelists

アニメやマンガ、ゲームから妄想したSS(ショートストーリー)を書き綴るブログです。

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69.逆転姉妹

#『逆転姉妹』w

#シチュ:佳奈多の部屋に葉留佳が遊びに来たようです。現在二人で肩を並べてベッドに腰掛けてます。

 

 

 

――ぺらっ、ぺらっ

本をめくる音だけが聞えてくる。

一緒にベッドサイドに腰掛けているおねーちゃんを見る。

「……」

すごい真剣そうな顔だねこりゃ。

さすがにこんな真剣そうに本を読んでるのに邪魔なんか……

しないわけにはいきませんよネ?

あー、コホン。

「ね~ぇ、おねーちゃんっ♪」

思いっきり鼻にかかった甘えた声で呼びかけてみた。

「はるちんと遊ぼ♪」

「……」

「……」

――ペラ。

む、無視されたーっ!?

構ってアピールレベル1、失敗!

仕方ないですネ…。

「おねーちゃんったら」

おねーちゃんの長く綺麗な髪を撫でる。

「ミントの香り…おねーちゃんの薫り~」

「いつもお手入れは欠かさないんだね」

「……」

――ペラ。

また無視されたーっ!?

構ってアピールレベル2まで失敗とはっ。

今日のおねーちゃんはなかなか手ごわいですナ…。

次なる作戦はっ!

「おねーちゃんの二の腕~」

「二の腕ふにふに攻撃ーっ、ふにふにふにーっ」

――ふにっ、ふにっ、ふにに~っ

「どうだっ、うっかり悶絶しちゃうね、こりゃ!」

「……」

――ペラ。

うっわ、てってー的に私のこと無視してるーっ!

まさかレベル3まで失敗しちゃうとは思いもしませんでしたヨ…。

これ、絶対おねーちゃん意地になってるーっ!

こうなったら…!

「えいっ」

――ぷにっ、ぷにっ

「ほっぺたぷにぷにーっ」

フフフ!

本を読んでいるのに顔をいじられたら、いくら鉄のおねーちゃんでも集中出来まいっ!

「あははは、おねーちゃんのほっぺほっぺ~」

「……」

――ペラ。

って、ええええええええええええーーーっ!?

ここまでして反応なしなんて…。

今日は私なんかと遊んでる暇もないんですネ…。

はるちん、がっかり……。

――パタン。

本を閉じる音。

これはもしやっ。

「もしかして本読みおわった、おわった?」

「……」

おねーちゃんが無言で私を見つめている。

って、なんか目がコワイんですけど。

「あのー…おねーちゃん?」

「散々やってくれたわね」

「あーいや、あはは…おねーちゃんが構ってくれないから…」

「人が本を読んでるっていうのに」

おねーちゃんがゆらりと体を伸ばしてきて…。

 

――ぼふーんっ!

 

「ひゃぁ!?」

ベッドに押し倒されたーっ!!

「お仕置き」

「へっ!?」

「だから、お仕置きしてあげる」

おねーちゃんの顔、本気モードの顔だっ。

「おねーちゃんっ、目、目がオオカミみたいになっちゃってるっ!?」

「そうね、葉留佳から見たらオオカミかも」

「まずは…」

おねーちゃんのピンと立てた人差し指を私に向けて…

ぴとっ

「鎖骨コリコリの刑」

――こりこりこり~っ

「ひゃぁんっ、おねーちゃん、くすっ、くすぐった~いっ」

「お仕置きなんだから仕方ないわ。ここはどうかしら?」

「あははっ、そこダメ、ダメだから~っ」

「足バタバタしない」

「下の部屋の人に変に思われたら困るでしょう?」

「いやだって、こんなことされちゃ――」

「だっても無し」

「そんなお行儀の悪い足はこう」

おねーちゃんの足が私の足に絡む。

「どう? 動けないでしょ?」

「そして最後は…」

 

――ぎゅぎゅ~~~っ!

 

「抱きしめの刑っ!!」

「ちょ、ちょっとおねーちゃんーっ!」

「んん~っ」

おねーちゃんがすごい気持ち良さそうな顔で私に抱きついてきたっ!

「葉留佳のぬくもり、気持ちいいわ」

「ふふふ」

「葉留佳、だーい好きよ」

ひえぇーっ!

おねーちゃんが私の胸にほっぺたスリスリしてくるっ!

おねえちゃん、すっかり甘えんぼモードになっちゃってるしっ!

「ねぇ」

「葉留佳は私のこと、好き?」

「暑いから離して~っ」

「ダーメ」

ぎゅぅぅーーーっ

「私のこと、好き?」

「……う」

「きらい…?」

そ、そんな目で見られると…。

「だ…」

「………………大好き………………」

ううう、今絶対私の顔まっかっかデスヨ…。

「葉留佳ーっ、私も大好きよ」

ぎゅぎゅぎゅ~~~~

「ひえええぇぇぇ~~~~……」

 

 

以上、妄想終了!

逆転発動です。

さらに佳奈多はサディスティックモードから甘えんぼさんモードに突入ですw

通称・尽し攻w