#『逆転姉妹』w
#シチュ:佳奈多の部屋に葉留佳が遊びに来たようです。現在二人で肩を並べてベッドに腰掛けてます。
――ぺらっ、ぺらっ
本をめくる音だけが聞えてくる。
一緒にベッドサイドに腰掛けているおねーちゃんを見る。
「……」
すごい真剣そうな顔だねこりゃ。
さすがにこんな真剣そうに本を読んでるのに邪魔なんか……
しないわけにはいきませんよネ?
あー、コホン。
「ね~ぇ、おねーちゃんっ♪」
思いっきり鼻にかかった甘えた声で呼びかけてみた。
「はるちんと遊ぼ♪」
「……」
「……」
――ペラ。
む、無視されたーっ!?
構ってアピールレベル1、失敗!
仕方ないですネ…。
「おねーちゃんったら」
おねーちゃんの長く綺麗な髪を撫でる。
「ミントの香り…おねーちゃんの薫り~」
「いつもお手入れは欠かさないんだね」
「……」
――ペラ。
また無視されたーっ!?
構ってアピールレベル2まで失敗とはっ。
今日のおねーちゃんはなかなか手ごわいですナ…。
次なる作戦はっ!
「おねーちゃんの二の腕~」
「二の腕ふにふに攻撃ーっ、ふにふにふにーっ」
――ふにっ、ふにっ、ふにに~っ
「どうだっ、うっかり悶絶しちゃうね、こりゃ!」
「……」
――ペラ。
うっわ、てってー的に私のこと無視してるーっ!
まさかレベル3まで失敗しちゃうとは思いもしませんでしたヨ…。
これ、絶対おねーちゃん意地になってるーっ!
こうなったら…!
「えいっ」
――ぷにっ、ぷにっ
「ほっぺたぷにぷにーっ」
フフフ!
本を読んでいるのに顔をいじられたら、いくら鉄のおねーちゃんでも集中出来まいっ!
「あははは、おねーちゃんのほっぺほっぺ~」
「……」
――ペラ。
って、ええええええええええええーーーっ!?
ここまでして反応なしなんて…。
今日は私なんかと遊んでる暇もないんですネ…。
はるちん、がっかり……。
――パタン。
本を閉じる音。
これはもしやっ。
「もしかして本読みおわった、おわった?」
「……」
おねーちゃんが無言で私を見つめている。
って、なんか目がコワイんですけど。
「あのー…おねーちゃん?」
「散々やってくれたわね」
「あーいや、あはは…おねーちゃんが構ってくれないから…」
「人が本を読んでるっていうのに」
おねーちゃんがゆらりと体を伸ばしてきて…。
――ぼふーんっ!
「ひゃぁ!?」
ベッドに押し倒されたーっ!!
「お仕置き」
「へっ!?」
「だから、お仕置きしてあげる」
おねーちゃんの顔、本気モードの顔だっ。
「おねーちゃんっ、目、目がオオカミみたいになっちゃってるっ!?」
「そうね、葉留佳から見たらオオカミかも」
「まずは…」
おねーちゃんのピンと立てた人差し指を私に向けて…
ぴとっ
「鎖骨コリコリの刑」
――こりこりこり~っ
「ひゃぁんっ、おねーちゃん、くすっ、くすぐった~いっ」
「お仕置きなんだから仕方ないわ。ここはどうかしら?」
「あははっ、そこダメ、ダメだから~っ」
「足バタバタしない」
「下の部屋の人に変に思われたら困るでしょう?」
「いやだって、こんなことされちゃ――」
「だっても無し」
「そんなお行儀の悪い足はこう」
おねーちゃんの足が私の足に絡む。
「どう? 動けないでしょ?」
「そして最後は…」
――ぎゅぎゅ~~~っ!
「抱きしめの刑っ!!」
「ちょ、ちょっとおねーちゃんーっ!」
「んん~っ」
おねーちゃんがすごい気持ち良さそうな顔で私に抱きついてきたっ!
「葉留佳のぬくもり、気持ちいいわ」
「ふふふ」
「葉留佳、だーい好きよ」
ひえぇーっ!
おねーちゃんが私の胸にほっぺたスリスリしてくるっ!
おねえちゃん、すっかり甘えんぼモードになっちゃってるしっ!
「ねぇ」
「葉留佳は私のこと、好き?」
「暑いから離して~っ」
「ダーメ」
ぎゅぅぅーーーっ
「私のこと、好き?」
「……う」
「きらい…?」
そ、そんな目で見られると…。
「だ…」
「………………大好き………………」
ううう、今絶対私の顔まっかっかデスヨ…。
「葉留佳ーっ、私も大好きよ」
ぎゅぎゅぎゅ~~~~
「ひえええぇぇぇ~~~~……」
以上、妄想終了!
逆転発動です。
さらに佳奈多はサディスティックモードから甘えんぼさんモードに突入ですw
通称・尽し攻w