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SSブログ TJ-Novelists

アニメやマンガ、ゲームから妄想したSS(ショートストーリー)を書き綴るブログです。

Traffic Jam Products

142.恭介・ザ・ギャンブラー ~着衣ポーカー~

 

 

 #シチュ:また恭介がマンガ本に影響されたようです。

 #理樹の部屋に男性陣が集まっています。

 

「なんか最近寒くね?」

 …夜、唐突な恭介の発言。

「そりゃもう12月だからね」

「身も心もホットになりたくないか?」

「またなんかいやな予感がするんだが…」

 真人の言葉に不安を覚えて、恭介の手を見ると…なにやら紫色の表紙の少年漫画が。

 奇妙とか冒険とかなんとか書いてある。

 …またこれに影響を受けたに違いない。

「俺はこのくすぶるハートに火をつけて欲しいと思っていたところだ!」

「さあ、何をやるんだ恭介! うああああっ、なんかワクワクしてきたぞ!」

「んだよコイツ、相変わらずわけわかんねぇテンションだな…」

 ジャンパー姿の謙吾は最初からやる気が天元突破だ。

「で、今回は何をやるのさ?」

「こいつだ」

 恭介が床にポンと置いたものを見ると。

「トランプ?」

「そうだ」

 恭介がそのトランプを切り始めた。

「こいつでポーカーをしよう」

「ヒィィィィャッホウ!」

 飛び上がるほどテンションが高いのが約一名。

「へ、ポーカー? ポーカーってあの役がどうたら…ぐあっ!! 頭がいてぇ、割れそうだっ!!」

 早速真人は脱落だ…。

「普通のポーカーじゃ工夫がないから、少し趣向を凝らそうと思う」

「趣向って…何かルールを付け加えるの?」

 にやりと笑う恭介。

「着衣ポーカーをしよう」

「なにそれ?」

 そんなポーカーなんて聞いたこともない。

「脱衣ポーカーや脱衣マージャンくらいは聞いたことがあるだろ?」

「まぁ…」

 勝負に負けるたびに一枚ずつ脱いでいくというゲームだ。

「着衣ポーカーはその逆、負けるたびに着てもらう」

「着るって、服を?」

「そ。服を」

「ここからさらに着るのか…?」

 と、剣道着+ジャンパーという既に厚着の謙吾。

「安心しろ。着ると言ってもこっちだからな」

 恭介が僕のタンスをゴソゴソと漁り始め、何かをヒラリと取り出した。

「負けるたびにこのメイド服を着ていってもらう」

「ブッ!? そんなルール…ってそれ以前にどうしてそんなのが僕の引き出しに入ってるのさ!!」

 こんなの買った覚えもなければしまった覚えもないのにっ!?

「こんなこともあろうかと用意しておいたのさ」

 しかも大量に出てきた!!

 うぅ…。

 絶対確信犯だ。

 

「――ルールは簡単だ」

「負けた奴がメイド服を着ていき、最後まで着終わった時点で負けたら写真撮影会だ」

「それと特殊ルールを一つ設ける」

「勝負をかける前に、レートをあげることが出来る」

「レートだと?」

 首を傾げる謙吾。

「普通なら1枚ずつだ。けどそれだとスリルが足りないだろ?」

「だから、カードに自信があるなら2枚、3枚と着せるレート上げられるようにしよう」

「つまりそのレートで勝負してカードが勝った場合、相手にレート分だけ着せることが出来る」

 なるほど。

 負けるたびに1枚ずつじゃなくて、複数枚を一気に着せることが出来るんだ。

「勝負に乗る奴は相手が提示したレート分だけ自分も掛けなければならない」

「3枚なら3枚。全部なら全部というようにな」

「もちろん相手の手より弱い、勝てないと思ったら勝負を降りることが出来る」

「ただし、その場合は強制的に一枚着てもらう」

 

 一息ついた恭介がカードを配り始めた。

「説明はこの辺にしてやってみたほうが早いな」

「早速始めるけどいいか、理樹?」

「あ……うん。負けられないね」

 というか負けたら大変なことになる。

「このルールはタイマンのほうがやりやすい。悪いが謙吾は次からカードを配る役になってもらってもいいか?」

「ああ、仕方あるまい! メイド服か…巫女服がよかったが、まあ、それもいいだろう!」

 いや……なんでそんなギラギラした目で僕をみるのさ……。

 

 手元に5枚のカードが配られた。

 僕の手は1、5、Q、7、Q。

 ポーカーはここから一回だけ手を変えることが出来る。

「謙吾、俺は2カードほどチェンジだ」

「じゃあ僕も2カードチェンジね」

 そして手を見ると1、5、5、Q、Q。

 ツーペアだ。悪くない手だ。

 これなら勝てるかもしれない。

 恭介の顔をチラリと見る。

「お、いい手が出来たんじゃないか? 様子見で…靴下とヘッドドレスの2枚かけるか」

「理樹も勝負に乗るなら2枚、その手が勝てそうになかったら降りてもいい。ただその場合は強制的に1枚は着てもらう」

 うーん。

 恭介を見ると自身がありそうな顔だ。

 対して僕の手はツーペア。

 ツーペアか……いけるかもしれない。

「勝負にのるよ。僕も2枚でコール」

「そうこなくっちゃな」

「「オープン!」」

 

 恭介の手は……。

「キングとエースのツーペア。俺の勝ちだな」

「と、言うことは……」

「まずは靴下からだ。俺がはかせてやるな」

「いいよっ、自分で履くからっ! なんでそんな嬉しそうに僕の脚を持ち上げるのさーっ」

 

 第二試合。

「さあ、理樹。どうする?」

 恭介はというと手に自信があるのかブラウス、スカート、エプロンの3枚賭けだ。

 僕の手は……Jのワンペア。

 こんな手で恭介に勝てるわけがない。

「う…降りるよ」

「そうか。いい判断だ。降りたなら1枚は強制的に着てもらうぞ」

「うぅ…わかったよ」

「OK、ブラウスだな。座ったままでいいから両手を後ろについてくれ。上を脱がすぞ」

「あぅ……」

「じっとしてろって。……よし」

 恭介に言われたまま服を脱がせてもらって、メイド服のブラウスへと手を通す。

「はぁ…。ところで恭介の手はなんだったの?」

「俺の手か?」

 恭介の手を見るけど……あれ?

「役なし、ブタだ」

「えええええっ!? そんなことしてもいいのっ!?」

「ポーカーは手よりも心理で勝負だからな」

 やられたっ!!

 

 そこから数試合。

 ……。

 

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 僕はすっかりフル装備していた!!

 しかも、スカートは短いから太ももが大きく見えてしまっている。

「ぅぅ…こ、これ……恥かしいよ……っ」

 謙吾なんて既に鼻血まみれだし、恭介は無理矢理真面目そうな顔をしているのが余計にアブナイ感じだ!

 そしてこれに負ければ写真撮影会……。

 それだけは是が非でも避けたい!

 こんな格好を後世に残したくなんかないっ!

 

「配るぞ」

 謙吾が5枚のカードを配った。

 僕の手は、っと。

 J、K、K、3、6。

「謙吾、3カードチェンジね」

「ああ」

 渡ったカードを見る。

 K、K、Q、K……K……っ!!

 ニヤリ! Kの4カードだっ!!

 これなら絶対に勝てる!!

 そう思って恭介を見ると。

 

 恭介は配られたカードに触れてすらいなかった!

「えっと…恭介? カードを見ないの?」

「ああ。俺はこのままでいい」

「このまま…? このままって、恭介、カードを見てもいないよねっ!?」

「このままでいい」

「恭介、見なくてもいいとは…そ、そんなに自信があるカードなのか?」

 謙吾が不安そうに聞くが、

「ああ。理樹には悪いが、飛んでもないぜ、こいつは」

 す、すごい自信だ!!

 ま、ま、まさかもうすごい手が出来てるとか……!?

 い…いやっ!

 そんなわけない!

 さっきみたいに、きっとブラフ(ハッタリ)だ!

 そうだ! そうに決まってるよっ!

 ……。

「恭介、勝負だよっ!! 僕は全部を賭けるっ!!」

 逆転するにはこれしかない!

 勝負をするなら恭介も全部でのってこなければならない。

 きっとこうすれば、ブラフなら恭介はおり――

「オーケー。全部な。俺のメイド服一式をかけよう」

 の……っ、のってきたっ!?

 ど、どうしようっ!

 ううん、大丈夫だ……っ!!

 僕のカードはKの4カードなんだ! これより強い手はAの4カード、ロイヤルストレートフラッシュはKを僕が押さえてて作れないから後は5カードのみだ。

 ……無理だ。

 いくら恭介といえども、そんなカードは作れない!

「じゃあ恭介、オープ……」

「待て、まだ俺のレート上乗せの権利が終わっちゃいないぜ」

「う、上乗せっ!?」

 これ以上何をっ!?

「謙吾。悪いが頼みがある」

「なんだ?」

「おまえの服の権利を俺にくれないか?」

「勝てるというならいいが……本当に恭介を信用していいんだな!?」

「ああ、信用しろ」

――ばんっ!

 ポーカーをしている場所の真ん中に赤と白の和服が叩きつけられた!

「俺は謙吾の巫女服の権利もすべて掛ける!」

「え、ええええええっ!?」

「これに理樹が負けた場合、理樹には巫女服も着てもらう」

「さらに上乗せの権利を行使する!!」

 恭介がどこから取り出したかわからない服を僕たちの間においた!

「小毬のナース服の権利!」

「西園のスクール水着の権利!」

「能美のランドセル姿の権利!」

「三枝のゴスロリの権利!」

「来ヶ谷のチャイナドレスの権利!」

「鈴のネコミミ、ネコしっぽ装備の権利!」

「このすべてを上乗せする!!」

「えええええええええええぇぇぇぇぇーーーーっ!!」

 これは僕が負けた場合、すべて僕が着なければならないことになる!!

 逆に僕が勝った場合は、まったく無関係のみんながそれぞれの服を着るということになるけどっ!

 けどっ、恭介がここまでみんなを巻き込むのはよっぽど手に自信があるからだっ!!

 あの隠されたカードは、そんなに、そんなにすごいのっ!?!?

 けど……っ

 僕はここで降りても撮影会になっちゃうっ!

 けど勝負にのって勝てば逆転。けどけど、勝負にのって負けた場合は……っ!!

「ううううっ」

「さあ、どうする理樹!」

「ぼ、僕……っ」

 Kの4カードで勝てるのか……勝てるのか……っ

「僕……っ!」

 勝てば逆転。負ければ……っ!

 

「勝負だっ、恭介っ!!」

 うん。

 腹をくくった。

 

「へっ……?」

 僕がコールした途端、恭介からまぬけな声。

「えっと……わかってるのか? 負けたら大変なことになるんだぞ? 理樹、全部着なきゃダメなんだぞ」

「うん」

「降りて写真撮影会にしたほうが無難だと思うぞ?」

「ううん、僕はかけてみたいんだ。可能性に」

「さぁ恭介、オープンっ!」

「いやっ、理樹、だからちょっと待てっ! こんなところでそんな勇気を使うのはだな――」

 問答無用でカードオープン。

「僕のカードはKの4カードだよっ! 恭介はっ?」

 恭介の顔からだらだらと冷や汗が流れ落ちている。

「えーっと俺はだな……」

「見るよ」

「あっ、ま、ま……」

 開けると。

「……」

「……」

「……」

 1、6、7、K、J。

 見事にブタだった!!

 

――次の日、メイド服と短めのスカート(ニーソックスもピッチピチだ!)という格好の恭介がコスチュームを持って女子寮へと趣いた……。

 後世に残る大絶叫と共に……彼は救急車で運ばれることとなった……。(もちろんメイド服のままで)

 

 

 

 

 

 

 あはははは……。

 ジョジョ23巻、ダービーのところのノリを書きたかったんですけど……難しいですね(汗

 ちなみにm、あの勝負のシーンが大好きだったリしますw