#シチュ:なに!? 理樹君、貴様やはり女だったのか!?
#いつも通りパジャマパーティーに拉致された理樹。そこでうっかり(?)来ヶ谷さんがお風呂を覗いてしまったようです。
#ついでにたまには小毬もスタンダードに壊してみます(ぉぃ
「うう…わかったよ…じゃあ、僕もお風呂行ってくるよ…」
「そうなのです! たとえ男の子とあろうとも一日でもお風呂に入らないと小汚いのですっ! プンプンっ」
クドリャフカ君や小毬君に怒られ、理樹君は浴室へと入っていった。
「なんだかんだ言って毎週土曜日はここでお風呂入ってるんだから、そろそろ慣れて欲しいですナ」
「……ですが開き直って入られても、からかう身としては面白みがありません」
「西園女史の言う通りだな。恥かしがるからこそ楽しいというものだ」
「先週は理樹君にカエルの寝間着を着てもらったよね」
小毬君がピッと人差し指を立てる。
「今日は理樹くんの着替えを、このフリフリのついた可愛いネグリジェに替えておこうと思うんだけど、どうかな?」
「……相変わらず小毬さんが一番黒いですね」
「く、黒くない~っ。ただ、理樹君が驚く顔が見たいし、可愛い理樹君も見たいだけだよ~っ」
その考えが黒いのだが小毬君本人は全く気付いていないらしい。
「そういえば何か忘れてたような……ほあっ!?」
「どうした、コマリマックス?」
「はぅ…さっきシャンプー全部使っちゃったの。今ごろ理樹君、髪洗えなくて困ってるよ」
「替えのシャンプーならあるから…」
なぜか先程風呂場から上がってきた小毬君の洗面道具入れにシャンプーが入っていた。
「ちょっと私、理樹君のところに置いてくるね」
「――待て」
脱衣所へ向かう小毬君の襟をすかさず掴む。
「あうっ!?」
「ここは公平にジャンケンをすべきではないか? そうだろ、小毬君?」
「そうだそうだっ! こまりん、抜け駆けは許されないのだっ!」
「そ、そんなつもりはない~……うぅ……じゃあ、じゃんけん……するよ」
結果。
「ふははははははははっ!! おねーさんが理樹君へとお届け物をするとしよう」
無論勝者は私だ。
「むぅ……」
「どうした、小毬君?」
「はい、プーさんシャンプー。ゆいちゃん」
口先を尖らせているコマリマックスからやたらと可愛らしいプーさんシャンプーとネグリジェを受け取り、私は脱衣所へと向かった。
『♪~♪~』
脱衣所をこっそりと開けると、中から鼻歌。
よほど上機嫌なようだな。
着替えをネグリジェにすり替えて……これでよし。
あとは理樹君にこの愛くるしいシャンプーを渡すだけか……フフフ。
脱衣所は床が滑りやすいからな。
事故が起きても誰も文句は言えまい。
よし。
「理樹君」
『!?』
声をかけた瞬間、鼻歌がビタリと止まった。
『く、く、来ヶ谷さんっ!? な、なに?』
「いやなに、そう警戒することはない。ただシャンプーの替えを持ってきただけだよ」
『ありがと。ちょうどなくて困ってたところだよ』
『ドアのところにでも置いておいて欲しいな』
チッ。
さすがガードの固い理樹君だ。
普通私のような美少女が浴室訪問をしたなら『じゃあ、少しだけドアを開けて手渡してよ♪』くらい言うものだが。
だが甘い!
不慮の事故は起こってしまうだ。だろ?
私は大きく息を吐き出した。
「では、ここに置いてお――……しまった、足が滑ったな」
そのまま浴室のドアへと手を掛けた。
――ガラッ!
押しドア式のドアが開く!
※えっちぃという指摘のためブログより画像削除。以下リンク。
【講座】「女体化理樹君【リトルバスターズ】【描き方動画付き】」イラスト/m [pixiv]
「……えっ?」
ドアを開け放ったそこには、生まれたままの姿の理樹君が!!
口をパクパクしている理樹君に声をかける。
「おおっと、すまない。不慮の事故だ」
その理樹君の顔がどんどん赤面してゆく。
水が滴る髪の毛。
ハリのある肌。
男性のものとは思えない華奢ながらに丸みを帯びた体つき。
そして大きな胸。
「決して覗こうとしたのではないからな。安心して……――」
ん?
大きな……胸?
見つめると、理樹君の胸元には私と変わらないようなたわわに実った果実。
「……」
「……ひっ……こっ、これは…これはね……っ!」
理樹君が真っ赤になりながらも必死に胸を両手で包み込む。
「ぼ、僕……その……来ヶ谷さん、だ、誰にも言わないで! お願いだからっ!」
胸を覆い隠し、縮こまりながら懇願する理樹君。
……。
――ぬぎぬぎ、するする、ストン。
「……って、どどどどうして脱ぎ始めるの!?」
「ふむ。女同士ならもはや一緒に入っても問題あるまい」
「じゃなくて!! 『お、おまえ女だったのかー!?』とかそういうリアクションとるよね、普通!?」
「なるほど。そうか」
「おまえ女だったのか。とりあえず揉ませろ」
「いやいやいや、どうしてそうつながるのさ!? わわわっ、そんな当然ですみたいな顔で入ってこないでよっ!?」
「ちょっ、来ヶ谷さんっ、うわっ、ひぃぃぃゃぁぁぁぁぁーーー……――」