無理矢理着せられて演技までさせられちゃう理樹w
「――うむ、おねーさんの見立ては間違ってなかったようだな」
「いやいやいや、何で僕がこんな格好をしなきゃいけないのさっ!」
「……涼宮ハルヒの格好でそのように強気に出られると、余計に萌えます」
「も、萌えないでよっ!」
「理樹君、似合ってるよ~」
「リキにはやっぱりリボンとスカートなのです~」
「いや~、ここまでスカートを履きこなす男の子も珍しいですナ」
「……むしろ男性の格好をしている直枝さんに違和感を覚えるのはわたしだけでしょうか?」
「ううう……僕、もう泣きそうだよ……」
「理樹、泣くな元気出せ」
「鈴…鈴だけだよ、僕の味方――」
「ハルヒの格好をしてるなら、もっとハルヒらしなきゃ、めっ、だ」
「鈴までハルヒを知ってるんだ…」
「お、恭介氏のカメラの準備が整ったようだな」
「――理樹、こっちを向いて例のセリフを頼む」
「例のセリフって…この恭介からもらったメモに書いてあるヤツでいいの?」
「ああ、そうだ」
「じ、じゃあ…最初に言ったけど一回だけだからね?」
「十分だ」
「注文としては、思いっきり強気で頼む。人を見下した感じが出せればベストだな」
「やってみるよ…コホン」
「東中出身、涼宮理樹」
「ただの人間には興味ありません。えっと…この中に、宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、僕のところに来なさいっ! 以上」
「まずいな……」
「どうしたの、謙吾?」
「思ったのだが」
「うん?」
「……すまない、何でもない」
「何さ、謙吾?」
「いや、今のはわすれてくれ」
「そう言われると余計に気になるよ」
「……むぅ」
「教えてよ」
「……わかった」
「それで、どうしたの?」
「今の理樹になら……」
「僕になら?」
「…踏まれたい」
「ぶふぅぅぅぅーーーっ!?」
「なななな、なに訳わからないことを真っ赤になって言ってるのさぁぁぁーーーっ!!」
「奇遇だな、実は俺もだ」
「って、きょっ、恭介まで何を言い出すのさぁーーーっ」