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SSブログ TJ-Novelists

アニメやマンガ、ゲームから妄想したSS(ショートストーリー)を書き綴るブログです。

Traffic Jam Products

47.はじめての恋(佳奈多)

リトルバスターズ! NL

 

 

#シチュ:まだ佳奈多と理樹は仲良くはないんだけど、佳奈多は…w

 

 

「――じゃー二木さん、直枝くん、私は出かけてくるけど」

「お仕事、任せたわよ」

ドアに手を掛けながら、こちらに向かってウインクをする寮長。

「仕事が終わったら帰っていいからね」

「わかりました」

「はい」

「今日の仕事はまだ直枝くんは不慣れだろうから、二木さん、教えてあげてね」

「…わかりました」

「二木さんはしっかりしてて助かるわー」

そのまま出て行こうとしていた寮長がドアのところで立ち止まった。

「あー、あと」

「直枝くんが可愛いからっていじめちゃダメよ?」

「ぶっ!?」

「な、何を言うんですかっ!!」

「あははは、じゃ、いってきまーす」

寮長は言うことだけ言って、そそくさと寮長室を出て行った…。

「あ、あーちゃん先輩っ」

「……」

「ホント、あの人は……もう」

寮長室には僕と佳奈多さん二人が残された。

「……」

「……」

「はぁぁ~…」

あからさまに嫌そうな溜息を吐き出す佳奈多さん。

「本当なら一人でやったほうが早いんだけど」

僕、佳奈多さんに嫌われてるのかな…。

さっきから目すら合わせてくれない。

「あなたと二人きりなんて…」

「今日の占い通りね。最低」

…うあ。

嫌われてること確定…。

「――早く仕事を終わらせて帰りましょう」

「あんまり長く一緒にいたくないわ、あなたとは」

「う…」

 

二人で長机に座って、書類に目を通してファイルに閉じる。

長机の端と端に座る僕たち。

離れることが出来る可能な範囲で離れている気がする…。

…………。

……。

部屋には時計の音と、紙のこすれる音だけが響いている。

「…………」

…?

なんだろう。

さっきから僕の左…佳奈多さんから見られている気がする。

 

――チラっ。

佳奈多さんを見る。

――そそくさっ。

 

佳奈多さんは書類を見ていた。

……?

僕の気のせいだったのかな?

 

…………。

……。

 

――ちらっ…ちらり…ちらちらっ。

「……」

――……まじまじ~~~~っ。

「……」

やっぱりこれ、見られてるよね…。

耳を済ませてみる。

……。

ファイルを閉じている音もしないし、依然として視線も感じる。

 

――さっ!

佳奈多さんの方を見た。

――そそくさっ!

……。

佳奈多さんは書類を見ていた。

「…………」

「この人は対象外ね」

わざわざ口に出してファイルを閉じてるところが、なんだか怪しい。

僕もまた書類に目を戻した。

しばらくすると…

 

――ちら……ちらっ…ちらちら…じ~~~~~。

 

やっぱり見られてるっ!

 

――さっ!

――そそくさっ!

 

佳奈多さんを見ると、すぐに目をそらす。

また僕が書類に目を戻すと…。

――ちらり…ちらちら…ちらっ。

――さっ!

佳奈多さんを見た。

――そそくさっ!

今、絶対顔そらしたっ!

「……」

「……」

「……」

「……これもファイリングファイリングと」

わざわざ僕と反対側の方を見ているのがなお怪しいっ!

こうなったら…!

「ふぅ、よし最後の追い込みだ」

そう言いながらファイルに目を移す…フリをしてすぐ佳奈多さんの方を見た!!

――ちらっ

――ちらっ

「きゃ…っ!?」

バッチリ目があった!

目が点になって硬直する佳奈多さん。

「……」

「……」

 

――ぼんっ!!

 

って、佳奈多さんの顔が効果音が聞えそうなほどの勢いで色づいたっ!!

「な、なななななななな、なに見てるのよっ!!!」

「え、ええーーーっ!? ぼ、僕ーーーっ!?」

「ふっ、ふふ、二人きりだからって意識しているんじゃないでしょうねっ」

「し、してないからっ」

「わ、わ、私だって意識なんてしてないですからっ!」

「別に佳奈多さんが意識してるなんて言ってないからっ!」

「……あ、え、あ……」

「っっっ~~~~~~~~~~~~っ」

――カァァァァァっ!

うわわっ!?

「か、佳奈多さん…?」

「…………………………っっ」

佳奈多さん、恥かしすぎたのか…うっすら涙目になっちゃってるしっ!

「……か、かっ」

「か? ど、どうしたの?」

「帰るっっ!」

「え、ちょっ…」

佳奈多さんはそう言うなり、走って飛び出していった!!

「僕、何かしちゃったのかな……?」

さっぱりわからなかった…。

 

 

好きな人に全然素直になれない佳奈多の話ですw

けど、やっぱり意識しちゃう!

大好きな人と二人で、その人が隣にいたら……ねえ?

ついつい占いの恋愛運までチェックしちゃうというこの心理w

たぶん、佳奈多のセリフを引っくり返すと、佳奈多の気持ちですw

ex)

「あなたと二人きりなんて…」

「今日の占い通りね。最低」

        ↓

「あなたと二人きりなんて…」

「今日の占い通りね、最高っ」

 

ex)

「――早く仕事を終わらせて帰りましょう」

「あんまり長く一緒にいたくないわ、あなたとは」

        ↓

「――ゆっくり仕事をしましょう、帰りたくないの」

「ずっと一緒にいたいわ、あなたとは」

 

こんな感じw

やっぱりデレ佳奈多が大好きですw