SSブログ TJ-Novelists

アニメやマンガ、ゲームから妄想したSS(ショートストーリー)を書き綴るブログです。

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15.キケンなふたり

 

#百合展開はいかがでしょうか?>妄想スタートw

 

 

 

 

「お姉ちゃん、いる?」

放課後の委員会室。

ドアの向こうから葉留佳の声がした。

「どうぞ」

ガラガラ~。

「今、お姉ちゃん一人?」

ドアから顔だけ突っ込みキョロキョロとしている。

「そうだけど。何の用?」

委員会室に入ってきた葉留佳の顔は…何か企んでいる顔だ。

「えーっとですネ、コレ」

「じゃーんっ!」

葉留佳が取り出したのはポッキーだった。

「一緒に食べよ?」

「はあ、あなたね…」

いつからだろう。

ついつい葉留佳を甘やかしてしまっている。

「…仕事もひと段落したことだし、付き合ってあげるわ」

「わーい、やったやったーっ」

やっぱりこんな嬉しそうな顔をされると断れない。

「お姉ちゃん、こっちこっち」

二人で肩を並べて床に座る。

「はい、どーぞ」

「ありがと」

――静かな教室で姉妹揃ってポッキーを食べる。

「学校で食べるお菓子というのも乙なものね」

「でしょでしょ」

「あ、そだ」

「お姉ちゃん、ゲームしない?」

「ゲーム?」

「うん。ポッキーゲーム」

「ポッキー…ゲーム…?」

「えー!? まさかお姉ちゃん、ポッキーゲームも知らないの!?」

その反応にギクリとする。

「し、知ってるわ、それくらい!」

「ホントに~?」

「も、もちろんよ」

本当は全く知らないけど、葉留佳に合わせていればどんなゲームかはわかるわね。

「じゃあ、やり方はダイジョブだよね。まずポッキー咥えて」

「わ、わかってるから」

葉留佳に言われた通り、ポッキーを咥える。

「ほら、目を閉じて閉じて」

言われるがまま目を閉じる。

「知ってると思うけど、ちょっとでも動いたら罰ゲームだからね」

動いちゃいけないゲームなの…?

「…………」

葉留佳が静かになる。

…い、いったい何をする気…?

――ピトッ!

ほっぺに手か何かが添えられた!

「ゃっ」

驚いた拍子に、口に咥えていたポッキーを落としてしまった。

「ちょっと、お姉ちゃんーっ」

「何するのよっ、いきなり」

「ありゃ? このゲームを知ってるならわかるよね?」

「…ぐ…」

「動いたから罰ゲームだね罰ゲーム」

「わ、わかってるわよ…」

「じゃ、またポッキー咥えて目を閉じて」

さっきのようにポッキーを咥えて目を瞑る。

――ピトッ

また頬に手を添えられたが、今回は動かなかった。

「やはは、合格ですネ」

これはつまり何をされても動いちゃいけない…言わば根性試し的なゲームね、きっと。

「もうちょっと顔突き出して」

「…ん…」

言われた通りにする。

「うわー…目を瞑りながらポッキー咥えてるお姉ちゃん…とっても可愛いですヨ」

私の神経を逆撫でして動揺させる作戦ね。

そんな手には乗るわけがないでしょう?

「……」

葉留佳が静かになる。

どうしたんだろう、と考えていたら。

「可愛いよ…お姉ちゃん」

いつもと声質が違う。

イタズラっぽく楽しそうで、それでいてどこか艶かしい声。

オレンジの香りが近づいてくる。

「お姉ちゃん」

「…ん…っ」

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私の頬に、葉留佳の頬がつけられた。

「いっしょにさ、ポッキー食べよ?」

葉留佳の熱い吐息がかかる。

「ポッキー食べるけど、お姉ちゃんは絶対ぜーったい動いちゃダメだからね」

「わかった?」

「…んんっ…」

「あはっ、お姉ちゃん顔赤いよ? どーしたの? なんで?」

今すぐ目を開けてゲームを止めよう、そう思ったけど……

この後何をするのかも気になってしまった。

 

 

!?!?

これ以上暴走すると間違いなくR指定と化してしまいますのでここまでw