SSブログ TJ-Novelists

アニメやマンガ、ゲームから妄想したSS(ショートストーリー)を書き綴るブログです。

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162.(15禁)小毬×佐々美×指ちゅぱ

#シチュ:家庭部の部室でクドが料理をするのを待っている小毬と佐々美。
#コタツに入って待ってますが、暇を持て余しているようです。

 

――放課後、家庭部の部室。
畳の部屋の真ん中にはコタツが堂々と居座っている。


「能美さんは何を作ってくださっているのかしら……」
コタツの天板にほっぺをくっつけてグタ~っとしているわたくし。
「いもの煮っ転がしって聞いたよ~……ほわわぁ~……」
神北さんもわたくしと同様、コタツの天板にグテ~っと顔をくっつけている。
「気持ちいいね~……」
「ですわね~……」

窓から差し込む夕日。
程よい気温。
暖かいコタツ。
和室と台所を挟む襖の奥からトントンと聞こえてくる包丁の音。
わたくしと神北さん、二人のまどろみの時間。
何もかもどーでもいいってくらい気持ちいいですわ……。

「さ~ちゃん~……」
「なんですの~……」
神北さんが伸ばしてきた手がごく自然にわたくしの指と絡む。
指を絡めたまま、その親指でわたくしの人差し指をなでる。
「さ~ちゃんのゆびゆび~……」
「ですわよ~……」
「…ん…」
神北さんが上体を起こしたようだ。
「前から思ってたんだけど、さーちゃんの指って」
わたくしの指を上下になぞる神北さんの指。
「とってもきれいだよね」
「やぶからぼうになんですの…?」
「ううん、なんとなく~…」
「もう…」
わたくしも上体を起こして、神北さんに合わせて指を絡めてじゃれ合う。
気持ちよくくすぐったい、まどろみの時間が流れている。
神北さんがわたくしの手を両手で持って、そっと自分のほうに引き寄せた。

そのままわたくしの指を――
自分の唇にそっと当てた。

「か、神北さん……?」
神北さんの目、どこか色めいている気が……?
「……ん……」
わたくしの指を誘導するように神北さんが動かした。
わたくしの指が……。
神北さんの唇をなぞっている……。
ふんわりとした感触が指先を伝わる。
変な気持ちですわ……。
神北さんからも熱い息が漏れる。

まどろみの時間と初めての感触がわたくし達の思考力をどんどん奪ってゆく。

「……さーちゃん……」
その柔らかい唇が優しく指を挟んだ。
指先がふわりとした唇で圧迫される感触。
その奥の湿ったお肉の感触。
「……そんな…きたないですわ……」
それを聞いてか聞かずか、
「……、……、……」
神北さんは目を閉じて、唇でわたくしの指の感触を楽しんでいるように見える。
「……変な……感覚…ですわ……」
唇と指が離れた。
けれどそれも一瞬。
「……さーちゃんのゆび……ぁむ…」
神北さんが恍惚とした表情で、わたくしの指を甘噛みした。
「…っ」
体を溶かしそうな刺激がわたくしの中を駆ける。
その直後。
指先に、とん、と一瞬だけ躊躇いがちなザラリとした肉感。
え……。
今のって……。
「……、……」
わたくしの許可をもらうかのように、桜色に頬を染めた神北さんが指を咥えたままこちらを見つめていた。
わたくしは……。
「…………」
目をそらした。
それを許可と受け取ったのだろう。
わたくしの指先に――濡れた舌先が待っていたかのように押し当てられた。
「……んっ……すごく…不思議な…感覚ですわ……」
一瞬わたくしの表情を見た神北さんだけど、じっくりと味わうかのように目を閉じた。
「……さーひゃん……」
指を咥えたまま声を出す神北さん。
「……神北さん……」
フワフワしているけれどザラザラ、温かいけれど湿っている舌先が、チロチロとわたくしの指先の膨らみを左右に舐める。
全身をムズムズとした不思議な感覚で塗りつぶされてゆく……。
わたくしもお返しに、神北さんの口内で指先を動かしてその舌先をいじる。
「ぅんっ…んっ…」
その指の動きに合わせて神北さんが声を漏らす。
ああ、もう……
頭の中が真っ白でなんにも考えられませんわ……。

コタツの中で二人の脚が絡み始めた。
その時――

「お二人ともイモの煮っ転がしができましたのでふぅうぅぅうぅうぅーーーッッッ!?!?」

「ちゅぱ…ふえぇ…く、くくくくくくくくクーちゃぁんッッッ!?!?」
「ハッ!? わ、わわわわたくしは、な、なななな何をっっっ!?!?」

この後、能美さんが
「アアアアアトハ、ワカイオフタリニマカセテ、ワワワワタシハ、シツレイシマス。オホホホ」
とサイボーグのようになってぎこちなくなってしまったので、解散しましたの……。
……雰囲気に流されるって怖いですわ!