SSブログ TJ-Novelists

アニメやマンガ、ゲームから妄想したSS(ショートストーリー)を書き綴るブログです。

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129.理樹とツインテと体操着

 

 

 

 


 #シチュ:理樹の髪が長くなってきたようですw

 

――体育が終わって、体操服で歩いていると廊下で恭介と会った。

 

「体育だったのか?」

「うん、バレーのトスとかそういうのをやってきたよ」

 何気なく髪の毛をいじりながら、そんな会話を交わした。

「ん? 最近髪が伸びてきたんじゃないか?」

「え、そう?」

 そういえば、最後に床屋に行ってから…2ヶ月は経ってたっけ。

「……」

 恭介が僕の髪の毛をしげしげと見つめていた。

「ど、どうしたの?」

「いやな――……その髪の長さでツ……なんでもない。忘れてくれ」

「?」

 そんなそっぽ向かれながらそう言われると余計に気になっちゃうじゃないか。

「僕の髪がどうかした? ね、恭介?」

 そっぽ向いているほうに回り込んで顔を覗き込んだ。

「ぐっ……」

 なぜか恭介の顔が真っ赤。

「髪、おかしいかな?」

「そんなことはない……まぁ、ただその、なんだ……」

 恭介が意を決したように僕を見つめた。

「理樹」

「なに?」

「そっ」

 恭介の声が裏返っていた。

「?」

 僕が首をかしげていると。

――ガッ!!

 恭介に両肩をしっかりと押さえられた。

「その髪の長さでツインテールが出来るか試してみないか!?」

「え、えええっ!?」

「ちょっとでいいんだ!! 試させてくれ!! そしておまえのツインテ姿を見せてくれ!! 出来れば体操服のままで!!」

 その必死な表情に気圧されてしまう!

「ダメか!?」

「ぼ、僕……」

 真っ直ぐの瞳に、思わず目を背けてしまう。

「そんな女の子みたいなことするのイヤだけど……恭介は……み、見たいの…?」

「ああ、見たい」

「……」

「……」

「じゃ……ちょっとだけなら……」

 …恭介が見たいって言うのなら断れるわけないじゃないか…。

 

 3分後。

 

 僕の後ろに回りこんで髪のリボンを結んでいた恭介の手がピタリと止まった。

 完成だ。

 僕は軽いステップで恭介の方に向きかえった。

「似合うかな、恭介?」

「……」

「ツインテールの僕はどう?」

 両方の結ばれた髪を、手のひらでもてあそぶ。

「……」

 恭介は、完全に沈黙していた。

「恭介?」

「……」

「ね、恭介……?」

「……」

 も、もしかして…全然似合ってないのかな…。

 恭介の期待、無碍(むげ)にしちゃったのかな、僕…。

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「ねぇ、恭介……?」

 恐る恐る恭介の顔を下から覗き込む。

「僕……似合ってなかった……?」

「……」

「……ぼ、僕……」

 次の瞬間。

「理樹!!」

 突然恭介が動き出した!!

――ガバーッ!

「え!?」

 しかも力いっぱい抱きしめられた!

「な、な、なに!? どうしたの、突然!?」

「理樹は、理樹はッ!!」

「俺の嫁ぇーーーっ!!!」

「え!? え!? えええええーーーっ!?」

 

 

 はいw

 アホな恭介でしたw