#シチュ:クドのシャツがないようです。なので佳奈多が貸してあげるようですw
「わふー……」
さっきからクドリャフカが下着姿のまま、クローゼットを開けたりベッドの下を覗いたりしている。
「下着のままうろうろするなんて、はしたないわよ」
「一体どうしたの?」
「すみません、それが……私のブラウスが見当たらないのです」
「ブラウスが?」
そういえば…。
昨日洗濯し終わった洗濯物にアイロンをかけたとき……クドリャフカのブラウスを見なかったわね。
そうなると…。
「もしかして、ランドリーに忘れてきたんじゃない?」
「あ、そうかもしれませんっ」
「どうすればよいのでしょう…」
「そうね」
「私のを貸してあげる」
「いいのですかっ」
クローゼットから私のシャツを取り出す。
「はい、これ」
「さんきゅー、なのです」
相変わらず棒読み…。
――ごそごそ、ごそごそ。
「わふ……」
「ちょっと、大きかったわね……」
さすがに私のサイズは無理だったのか、クドリャフカにはぶかぶかだ。
手なんて袖で隠れちゃっている。
「わふー、ぶかぶかなのです~…」
「……」
「……」
「あの佳奈多さん?」
「――え?」
「どうなされたのですか?」
「な、なんでもないわ」
まさか、ぶかぶかのシャツを着たクドリャフカに見とれていたなんて言えるわけがないでしょうっ!
「あ、これは…っ」
「どうしたの?」
「佳奈多さんの匂いがしますーっ」
クドリャフカはシャツに鼻を当てくんくんとしている!
「ちょっ、ちょっと!」
「はぁ…」
「あたかも佳奈多さんを独り占めしている気分なのです~」
「くんくん、くんくん…」
「はぁぁ…佳奈多さんに包まれて学校に行くのです、幸せなのです~」
「な、何を言い出すのよあなたはっっ!!」
「変なこと言ってないでさっさと着替えなさいっ」
「ほら、朝ご飯行くわよ」
「はーい、なのですーっ」
「まったくもう…」