SSブログ TJ-Novelists

アニメやマンガ、ゲームから妄想したSS(ショートストーリー)を書き綴るブログです。

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10.天元突破ささみちゃん

 

ストッパーゼロ。
佐々美×鈴で突っ走ってみました!

 

 

今日はめずらしく教室に一人で残っていた。

――カラカラカラッ

「ん?」

誰か教室に入ってきた。

「ざざぜがわざざみっ!?」

「………………」

「??」

いつもはつっかかってくるささみが、今日は何も反応しない。

「どーしたんだ?」

「…………」

みょーにモジモジしている。

へんなヤツだ。

「…棗さん、ひとり?」

「そうだ」

「前に座ってもよろしいかしら?」

「いいぞ」

ささみがあたしの前に座る。

「な、なんでそんなに近づくんだ?」

「いいとおっしゃったじゃない」

「言ったけど…」

ささみが前に座ったけど、くちゃくちゃ距離が近いっ。

机をはさんで座ってるのに…ささみのヒザなんてあたしのヒザとくっついてる。

しかもヒザをヒザでスリスリーってしてくるっ!

「や、やめろっ…くすぐったいっ」

「棗さんの脚って、綺麗ですわ…」

「わけわかんないこと言うな、ぼけっ」

頬杖をついてあたしを見ているささみ。

なんか、顔が赤いような、ぽやっとしてるよーな気がする。

「なんの用なんだ、早く言えっ」

さっきから何がしたいんだ、こいつ。

「……あの、わたくし……」

「…………」

「うみゃーっ! はやく言えっ」

「わたくし、好きな人がいるんですの」

「そうか」

「けどその方は…鈍感で、わたくしが何をしても気付いてくれませんの」

「そうか」

「棗さん、何かいい案はございません?」

「ない」

そう言ったら、ささみがウルウルした目であたしを見てきた。

うーみゅ……。

あたしが悪いことしたみたいだ。

「ない…こともない」

言い直した。

「馬鹿兄貴が女は度胸、男は愛嬌って言ってたな」

「押して押して押しまくれって言ってたぞ」

「わかりましたわっ」

ん?

いつものささみに戻った…のか?

「あーそれと」

「それと……何ですの?」

「馬鹿兄貴が、超鈍感なヤツが相手ならチューしちゃえと言ってたな」

「!」

「チューして、そいつの好きなところを喋ればいいらしいぞ」

「誰が好きかはわからんが、ちゅーすればいい」

我ながら良くできたアドバイスだ。

ささみも真っ赤になってる。

きっとちゅーが恥かしいんだな。

「……わかりましたわ」

佐々美があたしを見てきた。

…目がなんかうるうるしてる。

「どーしてあたしの肩に手をかけるんだ?」

「…………」

ささみはよっぽどあたしのアドバイスがうれしかったみたいだ。

恋に関してはあたしの勝ちだな。

「棗さん…………」

「あたしだって恋のアドバイスくらいできる」

「棗さん……」

ささみがすんごく近づいてきて……

 

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「――……!?!?!?」

口に…何か温かいのがくっついた。

「あなたのことを愛してるの……こんな陳腐な言葉なんかじゃ言い表せないくらい愛してますわ」

頭がぽーっとする。

ささみが顔を赤くしてあたしのことを喋ってる。

「あなたの髪が好き。あなたの肌が好き。あなたの瞳が好き。あなたの耳が好き。あなたの唇が好き。あなたの首が好き。あなたの手が好き。あなたの脚が好き。あなたの言葉が好き。あなたの雰囲気が好き」

「あなたの全てが愛おしい……」

ささみが腕をあたしの首にしっかりと回してきた。

ささみが座ってたイスがガタンッて倒れた。

ささみの顔が目の前にある。

目がトロンってしてる。

「大好き…」

首に回された腕にギュギュッって力が入る。

ささみがくちゃくちゃ近づいてきて――

「……んっ……」

ささみの唇があたしの唇にいっぱいいっぱい押し当てられる。

息できない。

ささみに初めてのちゅーを奪われてしまった。

 

 

…………!?

なるほど。

妄想にストッパーをかけないと、ここまでいってしまうんだ。。。

うん。

自重しよーよ(核爆)