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SSブログ TJ-Novelists

アニメやマンガ、ゲームから妄想したSS(ショートストーリー)を書き綴るブログです。

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67.理樹は甘え上手!?(コスプレ理樹)

#シチュ:理樹がコスプレをして女子寮を回っていたようです。そして佳奈多の部屋にも…。

 

あれは忘れもしない10月31日――ハロウィンの日のことだ。

私が部屋で静かに本を読んでいたところに、ノックの音が響いた。

「どなた?」

……。

返事が無い。

不審に思いドアを開けると――。

f:id:m_training:20150111164603p:plain

「ハ……――――――――!?」

ドアを開けた瞬間、言葉が消え去った。

そこに立っていたのは……

「――なっ、直枝っ!?」

もちろんただ直枝がいただけではここまで驚かない。

問題は彼の格好だ。

ド、ドラキュラ…いえ、サキュバス…?

まず一番に目に飛び込むのが大きなコウモリ調の羽。

体は…まるでスクール水着を胸元から切ったような、体にフィットした赤の服を着ている。

肩が大きく露わになっていて、それだけでも……その……艶かしいのに、胸元にひし形の穴があり…………目のやり場に困る。

脚は紫のコウモリ柄のストッキング。

――そういえば今日はハロウィンだったわね。

……ではなくて。

「直枝っ、あ、あなたなんて格好で女子寮を歩いてるのよっ!?」

「んと…」

「お菓子をくれないと、いたずらしちゃうからね?」

ニコッと天使のような飛び切りの笑顔!

一瞬、あまりの可愛さに意識が遠退くがなんとか持ちこたえた!!

お、おかしい。

『あの』直枝がこんなセリフをサラッと言えるはずが無い。

「あなた自分が何をしてるか――」

よくよく見ると、直枝が手に持ってる袋からウイスキーボンボンの空箱が2箱顔を出している…。

「まさか……」

「どうしたの?」

……直枝の顔はうっすら上気している。

「佳奈多さん、トリックオアトリート!」

このコ、100%酔っ払ってるじゃないっ!

こんな状態の、しかもこんな格好の直枝を歩かせるわけにはいかない!

「な、直枝…私の部屋に入りなさい」

「わわっ、佳奈多さん引っぱらないでよっ」

「いいから!」

急いで直枝を部屋に引っ張り込む。

その一瞬、廊下が見えたが……直枝が通ったであろう廊下には点々と女子が倒れていた…。

 

「はぁ…」

ひとまずベッドに腰を下ろす。

酔いが醒めるまでここに閉じ込めていたほうが無難ね。

直枝はと言うと…。

「お菓子はある?」

はぁ…。

口調はハッキリしてるけど、酔ってるのは間違いないようだ。

「生憎ながら買ってこないとないわ」

「なら、いたずらしなきゃいけないんだよね?」

…酔っても律儀な奴ね…。

どうせ直枝のするイタズラだ。せいぜい文房具を隠す程度でしょうね。

「したきゃすれば?」

――これが大きな間違いだった。

「じゃあ…」

直枝が近づいてきて、ストンと私の左隣に腰を下ろした。

 

――スッ、きゅっ

 

「!?」

直枝が、両手でキュッと私の左腕を抱きしめた!

さらに指がゆっくりと直枝の指と絡む。

「な、な、な、な…」

こ、声が出ない!

「こんなのはどうかな?」

間近にある直枝の顔が目に入る。

きめ細かい綺麗な肌にはうっすら朱が差し込んでいる。

見つめる瞳は従順な子犬、薄い唇は花びらのよう……。

み、見てはいけないわ!

これ以上直枝の飴玉ほどに甘そうな表情を見てはいけない!

視覚を遮断した結果。

う、腕に直枝の火照った体温が生々しく伝わってくる!!

「えと…もうちょっと近づくね」

わわわわわ私と直枝の距離が、距離が、み、密着し、して…。

どうしても抱かれている二の腕に意識が持っていかれてしまう。

――とくん、とくん、とくん

規則正しい心臓の鼓動が腕を通して私に響く。

「うぅ…」

「あれ? 佳奈多さん、顔赤いよ?」

上気した顔を10度ほど傾けクエスチョンマークを浮べてる直枝が憎いっ!

「――ねぇ、佳奈多さん」

指を絡めている方の私の指でコリコリと遊び始めた直枝!

「ひゃっ!?」

「あのさ……」

「や、や、や…」

腕と指先に伝わる気持ちいい感覚が、やめなさいの一言をせき止める。

「あのさ、佳奈多さん…」

「な、ななななななな、な、なにっ」

「僕のさ」

「ほっぺ撫でて」

「……」

「ーーーっ!?」

「だめ?」

「ぅぅぅ…」

我慢できない、といった物欲しげな瞳に侵食される私の感覚。

こ、これを拒否できる人がいたら名乗りを上げてほしいわね…。

直枝に抱きつかれてない方の腕を、顔に伸ばす。

――ぴとっ

「ん…」

目を閉じ、頬に伝わる感覚を堪能しているかのような直枝の表情。

私の手にも、火照った熱が伝わってくる。

頬の肌触りを確かめるように、ゆっくりと手を動かす。

「ふふっ、くすぐったいよっ」

この感覚…。

そんな素直な反応をされると…。

もっといぢりたくなっちゃうわね。

たぶん今の私は、イジワルな顔をしてると思う。

「ここはどうかしらね?」

ネコをあやす様にあごの下を指でまさぐる。

「…もっと」

「あら、仕方ないわね」

私の為すがままに身を任せている直枝。

「ね、佳奈多さん」

「なに?」

「こんなことしてもいいのは、佳奈多さんだけだからね?」

「……………………………………」

「どうしたの佳奈多さん、カチンカチンに固まっちゃって。耳まで真っ赤だよ」

 

 

ぐあっ!?

夜中のテンションってコワイ!!

 

あー通称・襲い受け・誘い受けの理樹ちゃんですw

甘え上手と言ったほうが良いのでしょうか?