SSブログ TJ-Novelists

アニメやマンガ、ゲームから妄想したSS(ショートストーリー)を書き綴るブログです。

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55.懐にはいつも彼

 

 

#シチュ:理樹がちっちゃくなってしまったようです。

 

 

「――まあ、みんな腰掛けてくれ」

「ふあぁ…なんだ馬鹿兄貴、こんな朝っぱらから」

「はるちん、朝はテイケツアツ~」

「……神北さん、下だけ寝巻きですよ?」

「う~ん…ねーむーいー……ムニャムニャ」

「俺も朝練があるんだが」

「恭介氏、さっさと用件を言え」

「ああ」

「こんな時間に学食に集まってもらったのは他でもない」

「はい、恭介さんっ。リキがまだ来ていませんっ」

「……実はその理樹のことなんだが」

「「「「「「??」」」」」」

「理樹が……ちっちゃくなっちまったんだ……」

「なにぃ!? またかっ!?」

「前は理樹くん、小学生になっちゃってましたヨネ」

「……またそうなってしまわれたのですか?」

「まあ、見てもらったほうが早いだろうな――真人」

「OK。理樹、顔出していいぞ」

 

――ひょこっ

 

「うわっ!? 真人の胸ポケットから……」

「ちっちゃなちっちゃなリキが顔を出したのですーーっ!?」

「ほわぁっ!? 理樹君は妖精さんだったんだっ」

「ミニマム理樹くん可愛いッスねーっ!」

「あ、もう隠れたぞ」

「……恥かしがり屋は健在のようです」

「理樹よぅ、いつまでもオレの胸ポケットに入ってるわけにもいかねぇだろ」

「もう出てこいって」

 

――こそこそ、ちらっ……こそっ、ちらちらっ……ひょこっ

 

「ほれ、オレの手に乗れ……よし、テーブルに置くからな」

……………………。

「……くちゃくちゃ小さいな」

「……ホントちっちゃいね」

「ああ、身長は8.2センチ。体重は一円玉3枚分だ」

「話せるが何分小さいからな。聞き取りずらい」

「にしても、さっきからペタッて座り込んだまま動かないね」

「それにお顔も真っ赤なのです~」

「ふむ…それはやはり、服のせいじゃないのか?」

「さすがにこのサイズの服は用意できなかったからな」

「恭介よ…だからと言ってティッシュはないんじゃないか?」

「けど、ローマの女神さま~って感じでかわいいよ」

「どれ、理樹くん。ちょっとおねーさんに……」

 

――ぴりっ

 

『ひゃぁぁぁーっ!?』

「おっと、すまん。……加減がわからなくて、ティッシュの服が少し破けてしまったな」

「今、ちょっと声が聞えなかったか?」

「……来ヶ谷さん、いけません。直枝さんが怯えています」

「……直枝さん、大丈夫ですか? ちょっとお見せください」

 

――ぴり

 

『ひゃっ!?』

「……あ、手が」

 

――ぴり

 

『うわわーっ!?』

「……滑ってしまって……ここでちょっと指先を動かすだけで……」

 

――ぴりぴり

 

『ゃぁ! だだだだ、だめだよ~~~っっっ!』

「……困っちゃいましたね…ふふ……ふふふふふふふふふふ」

「うわっ、みおの目がコワイぞっ!」

「ひゃぁ~!? みおちゃん、ダメだよ~っ!」

「西園女史、ちょっとおねーさんにも貸してくれっ!」

「うぉぉぉーっ、西園、オレの理樹になんてことしやがるっ!」

「待て待て待ておまえらっ! 理樹はおもちゃじゃないんだぞっ!」

 

 

 

以上w

mが小さかったころ、こういうドラマがあったなーと思いましてw

南くんの恋人、だったかな。