#シチュ:理樹がちっちゃくなってしまったようです。
「――まあ、みんな腰掛けてくれ」
「ふあぁ…なんだ馬鹿兄貴、こんな朝っぱらから」
「はるちん、朝はテイケツアツ~」
「……神北さん、下だけ寝巻きですよ?」
「う~ん…ねーむーいー……ムニャムニャ」
「俺も朝練があるんだが」
「恭介氏、さっさと用件を言え」
「ああ」
「こんな時間に学食に集まってもらったのは他でもない」
「はい、恭介さんっ。リキがまだ来ていませんっ」
「……実はその理樹のことなんだが」
「「「「「「??」」」」」」
「理樹が……ちっちゃくなっちまったんだ……」
「なにぃ!? またかっ!?」
「前は理樹くん、小学生になっちゃってましたヨネ」
「……またそうなってしまわれたのですか?」
「まあ、見てもらったほうが早いだろうな――真人」
「OK。理樹、顔出していいぞ」
――ひょこっ
「うわっ!? 真人の胸ポケットから……」
「ちっちゃなちっちゃなリキが顔を出したのですーーっ!?」
「ほわぁっ!? 理樹君は妖精さんだったんだっ」
「ミニマム理樹くん可愛いッスねーっ!」
「あ、もう隠れたぞ」
「……恥かしがり屋は健在のようです」
「理樹よぅ、いつまでもオレの胸ポケットに入ってるわけにもいかねぇだろ」
「もう出てこいって」
――こそこそ、ちらっ……こそっ、ちらちらっ……ひょこっ
「ほれ、オレの手に乗れ……よし、テーブルに置くからな」
……………………。
「……くちゃくちゃ小さいな」
「……ホントちっちゃいね」
「ああ、身長は8.2センチ。体重は一円玉3枚分だ」
「話せるが何分小さいからな。聞き取りずらい」
「にしても、さっきからペタッて座り込んだまま動かないね」
「それにお顔も真っ赤なのです~」
「ふむ…それはやはり、服のせいじゃないのか?」
「さすがにこのサイズの服は用意できなかったからな」
「恭介よ…だからと言ってティッシュはないんじゃないか?」
「けど、ローマの女神さま~って感じでかわいいよ」
「どれ、理樹くん。ちょっとおねーさんに……」
――ぴりっ
『ひゃぁぁぁーっ!?』
「おっと、すまん。……加減がわからなくて、ティッシュの服が少し破けてしまったな」
「今、ちょっと声が聞えなかったか?」
「……来ヶ谷さん、いけません。直枝さんが怯えています」
「……直枝さん、大丈夫ですか? ちょっとお見せください」
――ぴり
『ひゃっ!?』
「……あ、手が」
――ぴり
『うわわーっ!?』
「……滑ってしまって……ここでちょっと指先を動かすだけで……」
――ぴりぴり
『ゃぁ! だだだだ、だめだよ~~~っっっ!』
「……困っちゃいましたね…ふふ……ふふふふふふふふふふ」
「うわっ、みおの目がコワイぞっ!」
「ひゃぁ~!? みおちゃん、ダメだよ~っ!」
「西園女史、ちょっとおねーさんにも貸してくれっ!」
「うぉぉぉーっ、西園、オレの理樹になんてことしやがるっ!」
「待て待て待ておまえらっ! 理樹はおもちゃじゃないんだぞっ!」
以上w
mが小さかったころ、こういうドラマがあったなーと思いましてw
南くんの恋人、だったかな。