SSブログ TJ-Novelists

アニメやマンガ、ゲームから妄想したSS(ショートストーリー)を書き綴るブログです。

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29.こたつ下の攻防

 

 

佳奈多さんとクドと僕の3人で、コタツで勉強をしていた。

――カリカリカリ……。

「…………」

――ちょん、ちょん

「ん?」

「どうしたのですか、リキ?」

「いや、なんでもないよ」

足に何かが触れる。

この角度からすると…佳奈多さんの足だ。

佳奈多さんを見る。

「…………」

表面上は全く普通に勉強しているようにしか見えない。

けど…。

――ちょんちょん、ちょんちょん。

コタツの下では僕の足をしきりに突(つつ)いてきている。

表面上は普通に勉強しているようにしか見えないから、クドは全く気付いていない。

「…………」

僕もクドにバレないように、勉強を続けながら佳奈多さんの足に反撃をする。

ぴくっと反応する佳奈多さん。

「どうしたのですか、佳奈多さん?」

「難しい問題があっただけよ」

「そうですか?」

腑に落ちないという顔をしているクド。

――つんつんー、くにくにーっ

佳奈多さんの足攻撃がパワーアップする。

「…………」

佳奈多さんを見ると、勉強する手がほとんど止まっている。

こっちに集中しているようだ。

「…………」

こちらも負けじとやり返す。

――つんつんー、ふにふにーっ

――ふにふにー、くにーっ

「わふっ!?」

クドがビクッとした!

「「ど、どうしたのクド(リャフカ)!?」」

「コタツの下が何やらもぞもぞしてるのですっ!」

「「き、気のせいだよ(わ)っ!」」

「そ、そうでしょうか…?」