#小ネタ『天元突破ささみちゃん』のさらにサイドストーリー。鈴と佐々美は恋仲だったりします(笑
以下、WEB拍手のレスより
>佐々美×小毬~
おっと、また熱いカップリングのリクが出てしまいましたね!!
ではでは。
妄想が……妄想が……っ!
来るぞ…来るぞ……きたーーーっ!!
「――ふぅ、いい湯でしたわ」
お風呂から上がってくるとそこには……。
「あううぅ~あうううぅ~」
――ごそごそ、うねんうねん、くねくね~
「……」
そこには、ベッドに仰向けに寝そべり体をくねらせているルームメイトがいた。
「……何をしていらっしゃるの、神北さん?」
「うああ~ん、さーちゃん~っ!」
神北さんがむくりと起き上がり、ベッドに女の子座りする。
「どうなさったの?」
髪の毛をタオルドライしながら神北さんに近寄る。
「それがね」
神北さんは何故かまだ体をくねらせている。
「えーっとね」
「なんですの?」
「……せなか、かゆい」
「…………ハ?」
「背中がとってもかゆくて」
えへへ、と恥かしそうに笑う神北さん。
「…はあ、それでベッドに背中を擦り付けていらしたの? 行儀が悪いですわよ」
「だって……うんしょ、よいしょっ」
神北さんが自分の背中に手を回すが…。
「うああーん、届かないんだもんーっ」
「はあ…」
手をワサワサと動かしているが、どうやら届かないらしい。
神北さんらしいと言えばそうなのでしょうね…。
「仕方ないですわ」
「ほら、掻いてあげるから背中をお出しなさい」
「わーっありがとう、さーちゃんっ」
パーッと顔が明るくなる。
よっぽどかゆかったようですわね、まったく。
神北さんは、ベッドに女の子座りしながら、お医者様の聴診を受けるように服をまくり背中をわたくしに向けた。
「ホントごめんね~」
そう言いながら向けられている背中は、やっぱりくねくねとしている。
早くかいて欲しくて仕方ないようだ。
「もう仕方ないですわね」
わたくしも神北さんの背中側に女の子座りをする。
そのまま神北さんの背中に指を這わせる。
「ここら辺かしら?」
「ううん、もうちょっと左」
「ここ?」
「もう少しだけ上~」
「そうなると…ここかしら?」
「はうぅ、そこそこ、はうぅ~」
立てた爪を動かすと気持ち良さそうに力を抜いたけど…。
「…だけど、あの…その下の方。直接がいいなー、なんて」
今わたくしが指を立てている場所は、丁度ブラジャーのホックの所。
神北さんのかゆいポイントは、どうやらブラジャーの下のようだ。
「このままじゃ掻きづらいから外しますわよ?」
「うん~」
ホックに手を掛ける。
ポヨンと弾かれたようにブラジャーのホックを外れた。
……羨ましいですわ……。
「あ、ブラジャーじゃまだよね?」
「外しちゃうからちょっと待っててー」
神北さんは器用に服を着たままブラジャーを外すと、ポンとベッドの傍らに置いた。
「すっきり~」
「んじゃ…」
目の前に背中が差し出される。
「さーちゃん、ちょっとでいいの、ごめんね~」
神北さんは女の子座りのまま前かがみになって丸まっている。
無防備極まりないポーズ。
まるでネコみたいですわね…。
「ここ…でしたっけ?」
その丸まっている背中に軽く爪を立てる。
「あ、あう、そこそこ~」
そのまま指を上下に動かす。
「いかがかしら?」
「ほわ~、うん~、いいきもちですよ~…」
顔を横に向けてベッドにほっぺたをくっ付けている神北さんの顔は…。
「はううぅぅ~…」
緩み切っていた。
「そうですわね…」
その顔を見ていると……いろんなことをしてみたくなってくる。
ふふふ…。
きっと今のわたくしの顔は、イタズラ顔だと思いますわ…。
ちょっと回すように指を走らせてみる。
「ほみゃぁ~っ、ふわっ…ほえぇぇ~…」
一瞬驚いたような顔になったが、すぐに温泉に浸かった様な顔になる。
「では…」
これはどうですの?
人差し指一本で小さくポリポリとしてみた。
「はうぅっ」
「そ、そこ…」
「あぅぅ…そこ、が、ちょうど…ほわぁ…」
「ここがいいのですわね?」
「うん…そ、そこー…」
女のわたくしがドキリとするほど艶かしくうっとりとした表情をみせる神北さん。
体を敏感に反応させながら、指の動きひとつひとつに応えてくれる。
こうなるともっとイタズラ心が顔をもたげて来る。
「ふふ…」
指を横に走らせる。
「はぅう~」
緩みきった神北さんは、完全に体の力を抜いてわたくしに委ねきっている。
「ここは…どうですの?」
その指で…。
神北さんの体の横――わき腹あたりを指を軽く立ててなぞってみた。
「ほわぁっ!?」
さすがにビクリと体を起こした。
「やぁん、くすぐった、くすぐったい~っ」
「うふふ、ここなんてどうかしら~」
「ひゃぁーっ、あはははっ、ひゃぁん、さーちゃんダメ~っ」
ジャレ合いモード突入。
「逃げようとしても無駄ですわっ、今度はこっち側っ」
「ほわぁぅ!? さーちゃん、よ、よくも~」
神北さんがこちらに向き直る。
「お仕置きの時間だよーっ」
「ちょ、ちょっとっ」
「くーちゃん直伝、こちょこちょこちょ~っ」
神北さんの手がわたくしの服の中に侵入して、わき腹をこちょがす。
「ぁっ…く、くすぐったいですわーっ」
「さーちゃんの弱点はっけーん」
「あーもうっ、負けませんわよっ」
その時。
――ガチャリ。
「ざざみざざみー。借りてたマンガを返しに――」
「「あ……」」
――バサッ。
「……」
棗鈴の手からマンガ本がズレ落ちた。
わたくしと神北さんは突然のことに、さっきまでの体勢で固まって訪問者を見つめている。
………………。
時間が凍りついていた。
いったい今棗鈴の目にはこの様子がどう映っているのだろう?
客観的に考えてみる。
ベッドに向かい合って座っているわたくしと神北さん。
お互い、服の中に手を突っ込んでいる。
神北さんなんて服が捲(ま)くれて背中が見えてしまっている。
そして。
先ほどの騒ぎで落ちた神北さんのブラジャーが、棗鈴の足元に転がっている。
「…………」
「…………」
「…こ、これはですわね…」
「ざ、ざ」
「ざざみのスケコマシーっ!!」
――ズダダダダダダダーッ!
「ちょ、ちょっと!?」
棗鈴はざざみのスケコマシだの見境なしだのレズだのと叫びながら走り去っていった。