――今、僕の部屋で笹瀬川さんと二人で談笑をしている。
「あの……」
「うん?」
笹瀬川さんが僕のとなりに身を寄せてくる。
「あの…その…腕をお借りしても…よろしいかしら…?」
「ダメ」
「ぷーーーっ」
まるでハリセンボンのように膨れる笹瀬川さん。
「ごめんごめん、冗談だよ」
「……♪」
そういうとすぐに笹瀬川さんは、僕の腕にギュッとしがみついた。
「好き……すきすきすきっ、だーい好きっ」
本当に嬉しそうに、僕の二の腕に頬をすりすりとしてくる笹瀬川さん。
僕はそんな笹瀬川さんの頭をなでなでとしてあげた。
笹瀬川さんは気持ち良さそうに目を細めた。