WEB拍手コメントの理樹ちゃんは果たして誰のお嫁さんか、の小SSです。
さて、理樹ちゃんが誰のお嫁さんかについては…これは非常にマズイですよ。
その話題が上った途端に全員の目がキラリと輝きそうです。
「理樹、おまえの歳の数だけ薔薇を包んでもらった。受け取ってくれ」
「きょ…恭介…」
薔薇の花束を持ち、潤んだ瞳で見つめてくる恭介。
「一緒に踊ってはくれないか、理樹」
「って謙吾は何でタキシードで学校に来てるのさっ!?」
なぜかオールバック・タキシード姿で手を差し伸べてくる謙吾。
「理樹、おまえの歳の数だけダンベルを包んでもらった。受け取ってくれ」
「いやいやいや、ワケがわからないし絶対受け取れないからっ!」
物理的に受け取ることが不可能な重さのダンベルを持っている真人。
「理樹、おまえの歳の数だけモンペチを包んでもらった。……あたしがもらってもいいか?」
「う、うん」
「理樹からプレゼントをもらってしまった。これは結婚する他ないな」
鈴なりの論理展開によるプロポーズだった!
「……直枝さんに私の全てを……あげますっ!」
「いやいやいやっ」
とても直線的な西園さん。
「おじい様にリキの花嫁姿を見せてあげるのですっ」
そうなるとクドがタキシード、なのかなぁ。
「はるちんクラーーーッシュ!どがばきずがーんって理樹ちゃんの手が私の胸にーーーっ!?」
「フォッフォッフォ、責任取って結婚ですヨ」
無理やり既成事実を作り上げる葉留佳さん。
「雨か……」
黄昏ている来ヶ谷さん。
「理樹君、これからは雨の日も晴れの日も学校の日も休みの日も…同じ屋根の下で私と一緒に居てほしい」
男より男らしいプロポーズをする来ヶ谷さん。
「理樹ちゃん、チョコパイはいかがですかー?」
「うん、ありがとう」
チョコパイをかじると、中から折りたたまれた紙が。
開くと……。
『私といっしょになってください』
と小毬さんらしい丸字が書かれている。小毬さんの顔は真っ赤だ。